ダイエットってなに?⑩ ~なぜ肥満になるのか~

ダイエットってなに?⑩

~ なぜ肥満になるのか ~

体質により太りやすい人、太りにくい人がいます。もって生まれた体質は変えられないと言っていいでしょう。でも太りやすい体質だからといって必ず太るわけではありません。私自身太りやすい傾向があり今より10キロ以上体重があり減量とリバウンドも経験しています。

 

なぜ人は太るのでしょうか?

前回お話しした中で摂取カロリー量は基礎代謝を元に導くことをお話しました。同じ摂取カロリーでも朝、昼、晩のカロリー比率や糖質や脂質のバランスで結果が変わってしまいます。

私達エフ・エル・アイだけでなく他方でも朝や昼の比率を上げて夜の摂取カロリーを下げる事は様々な実験結果を元にした食事指導は実践の場では主流といえるでしょう。もちろんその他のダイエット法として朝食を置き換えるなど様々な方法があります。成功例もありますし実効性の面で否定はしませんが論理性には欠けていて、私達の考える成功とは異なるケースがあります。

人に限らず生き物の歴史は飢餓との戦いとも言えます。現代においても多くの人類は飢餓を克服していません。

日本においても食事に困らなくなり飽食と言われるようになったのはつい数十年前のこととなります。

飢餓の歴史から進化として人は常に太ってエネルギーを蓄える仕組みを幾重にももっているのです。

やせ薬はあるのでしょうか?残念ながら有効と言えるものは今のところはまだと言えます。今あるものは痩せるのは蓄える仕組みの一部を阻害するため痩せるという理論でそれに沿った結果なのです。残念ながら他の仕組みが代替するために効果がないわけではないのですが、長い目で見た時、うたい文句ほどコスト面と合わせて多くは期待できないと思った方がよいでしょう。

 

細胞には個々にエネルギーを生産するための仕組みがあります。イメージとしては揚水発電システムに近いものです。エネルギー(電気)が必要な時にダム湖から水を落とし発電し、夜になり余剰のエネルギー(電気)を使って落とした水をダム湖に汲み上げます。細胞の場合エネルギーは電気ではなくATP(アデノシン三リン酸)という物質で電気と同じようにあまり蓄えておけません。発電で落とす水は細胞では水素イオンとなりますし、発電機のように回転する水車も細胞内にちゃんとあり、その水素イオンの流れにより回転する水車は酵素の一種となりタンパク質です。発電機を効率よく動かすオイルや半導体などに相当するのがビタミンやミネラルなどの微量栄養素や補酵素となります。どれか一つが欠けて滞ると消費も生産もまた滞る事は想像できると思います。

人の体も体の活動量の多い日中は糖や脂肪などを分解してエネルギーを生産し、活動量の少なくエネルギーが余剰となる夜にエネルギーを使って脂肪を蓄えようとします。仕組みとしてよく似ていると思いませんか?

睡眠中に疲労感を回復させたり、体を整えるホルモンを分泌する事から、正しい食生活だけでなく、生活習慣がいかに大事なのかも再度認識してもらえるのではないでしょうか。ただし蓄える事に関しては幾重にも仕組みがあるため滞る事がないといえます。食だけでなく寝不足を含めた生活習慣の乱れが、肥満だけでなく肉体や精神の疾患に繋がる可能性を高めます。

朝や昼の食事を代替食等で抑えて夕食以降にドカ食いすると太りやすいということになります。またドカ食いの様に一度に多くのカロリーを摂取すると糖質の摂取量も増えて血糖値が急激に上がってしまいます。このような急激に血糖値が高く上がることをスパイクといい、体に対する負担も大きくインシュリン抵抗性など糖尿病への切っ掛けともなります。糖尿病へのアプローチとしてこれも別枠でお話しします。

 

食べるタイミングとは?

こういった仕組みは体内時計の影響も受けます。夜勤など夜に活動が多い方はダイエットをしても夜間に食事をする事になるので、痩せにくく太りやすい傾向があります。日没後3時間以内に夕食をすませるという指針も示されています。

重複しますが朝昼晩それから間食それぞれに食べるべき栄養素や量が変わってくるのです。同じように食事制限をしてもタイミングを守ることでより効率的に美しく痩せられる、結果が出せる、といえるでしょう。

 

酵素は胃での消化活動から各種栄養素の生成、運搬やエネルギーの生産まで人の命を支えている、もしくは命そのものと言えるでしょう。

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