~自分で試したコラーゲンからの視点~ 分子栄養学から見た健康術⑦

分子栄養学から見た健康術⑦
~自分で試したコラーゲンからの視点~

大げさな表現になりますが「コラーゲンはあこがれの『不老の成分』と言える。」と…実際に不老など無いのですが老化を遅らせることが出来る成分とは言えるかもしれません。今回はそんなコラーゲンを軸としての視点でとらえていきましょう。

コラーゲンといえば「お肌の美容成分」として、女性なら興味がある分野ですから化粧品やサプリメントを使っている人もいるかと思います。翻って男性からはあまり興味の持つことのないものだと思いますが、「関節痛を改善する効果がある」と聞けば少しは興味も持てるでしょう。コラーゲンは軟骨や関節を支える腱の成分でもあるからです。男性でも若く見られてうれしくない人はいないと思うのです。
今回のシリーズの中で体内でビタミンCなどがが関わり合成され、肌だけでなく筋肉、骨や血管などに柔軟性をもたらす重要なタンパク質の一種であることをお伝えしました。

大事なことなので重複して書きますが、コラーゲンはタンパク質の一種で繊維状で、ゼラチンの原料でもあります。
タンパク質は20種類のアミノ酸が数百から数千個集められてDNAのレシピに従って目的にあわせて合成されてます。
その数多いタンパク質の中でコラーゲンはヒトの身体を構成している約30%を占めています。その30%うちの40%は皮膚にあるのですから美容成分というのも納得です。残りの20%は骨や軟骨で、その他は血管や内蔵などで全身の細胞、組織に広く分布しています。

コラーゲンの特徴を詳しく見ていきましょう。
コラーゲンを構成するアミノ酸の種類は多く、アミノ酸20種の中で実に17種類にも及びます。代表的なのはグリシン、プロリンでプロリンとなります。
グリシンはコラーゲンの33%をも占める非必須アミノ酸ですが、肝臓でアルコールの代謝や解毒作用など多くの代謝やクレアチンなどの他のアミノ酸に合成されたりと活躍するアミノ酸です。プロリンは摂取したそのほとんどがコラーゲンの生成に使われることになりその約半分がヒドロキシプロリンへと変化して使われています。プロリンはヒトの肌細胞(真皮繊維芽細胞)においてコラーゲンだけでなくヒアルロン酸の生成も増加させるという研究結果も報告されています。

そのコラーゲンも年齢とともに合成能力は落ちるのでその影響は個人差はあるものの出てきてしまうもので、美容としての女性だけでなく関節などで男性でも出てくる可能性があります。
コラーゲンを多く含む食品としては先ほど上げたゼラチンの他にも鶏の手羽、牛すじ、鶏皮などがあります。もちろんコラーゲンといえばフカヒレを連想される方も多いと思いますが一般的に口にする食品とはいいがたいですね。
グリシンは貝類に多く含まれアサリやシジミ、カキ、ハマグリなどです。
コラーゲンは食事から必要なタンパク質が摂れていれば特に不足することは無いとされていますが、現代人の食生活はタンパク質は不足気味ですし偏りもあります。若い人ならいざ知らず、中高年では意識することが必要と言えるでしょう。
若く見られたいのならなおさらです。化粧品として外部から補給しても一時的とはいえ肌の保湿力を補う成分の一つとなります。
またこの場合の不足の定義が曖昧で、病的なものか健康的なものなのかはっきりしていないことも困り物です。ただこの様な報告は医学的なものなので、病的なことと考えられると思います。

私としてはプロテインパウダーも使っているのでタンパク質が不足することは考えにくく、コラーゲンを摂っても変化は無いだろうと考えていました。
ところがとある講義の情報でコラーゲンを試してみることにしました。ただ、この情報を頂いた講師はどうも説明に論理性に欠けるし、他に情報が見つからなかったので自分で試すしか無かったわけです。私は「○○は××だ」というステロタイプの考え方に違和感を覚えてしまいます。
個人の感想とはなってしまいますが、男の私ですから効果がわかりやすいかなと。一ヶ月ほど使ってみましたが体重などは変わっていないのに明らかに頬は柔らかくなりましたし、腕などの肌理も細かくなっています。今度お肌の年齢を調べてみたいのですが…。若い頃から自転車で毎年真っ黒に日焼けしていた私が何を今更感が何とも。ご参考までにです。

コラーゲンを多く含んだ食品を食べれば身体のコラーゲンが増やせるのか?と問われれば「YES」となりますが、必ずしもYESではありません。
食品からのコラーゲンは人にとっては異物ですので、胃や小腸での消化活動を経て、一度アミノ酸やペプチドレベルまで分解されてから体内に吸収されてから他の食品からのアミノ酸と併せてコラーゲンを含めた10万種類とも言われるタンパク質を合成していくのです。
プロリンの多くがコラーゲンの生成に使われますが、グリシンはコラーゲンで33%の他にエラスチンで29%、ケラチンで16%、セリシンで11%と肌や髪、爪など体の表面を覆う部分でいろいろと活躍します。
肌での役割は「コラーゲン」は張りを、「エラスチン」は弾力を、「ヒアルロン酸」は潤いを肌などに与えます。
他にもエラスチンは肌以外にも動脈などにも存在してやはり弾力性に関わり、ケラチンは髪の毛や主成分、セリシンは保湿性を高めるなどそれぞれがタンパク質として働きます。

コラーゲンを摂ってもタンパク質の摂取量が不足していたり偏っているとグリシンは他の代謝に使われてしまう事になり、コラーゲンの合成に足りなくなるとも考えられますし、紫外線や活性酸素の影響でダメージを受けた場合などなど、タンパク質をしっかり摂取する事が基本となるのです。
他の成分と重複して利用しているアミノ酸も多いわけですから、前回説明したビタミンカスケードにより他に優先的に回されてしまえば全タンパク質の摂取が少ないとコラーゲンの生成が滞ることになります。
この事からも三大栄養素の中でもタンパク質が重要であることがわかると思います。
いかがでしょうか。

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