~取り戻そうダイナミズム~ アンチエイジング④

私がよく使うダイナミズムとは何でしょうか?あまりフィットネスやトレーニングでは使われない言葉ではあると思います。

ダイナミックは意味として力学的なこと、動的で迫力のあるさま。躍動感のあるさまをいいます。ダイナミズムとなると内に秘めた力強いエネルギー。活力や力強さをいいます。高齢者でも活力のある方は魅力を感じます。

 

これを基本に老化とは何なのかをもう一度考えると加齢に伴い若い頃の細胞、筋肉、関節等のダイナミズムを失っていくこととなります。

骨格筋や内蔵でも加齢と活動量の低下により酵素の活性度、エネルギーの生産量が低下し、食生活の見直しやサプリメントで補助する等のアンチエイジングをしなければ低下度は加速する事をアンチエイジング①で解説しました。

サイクリングロードで見てもスポーツを楽しむ方々が若い方だけでなく中高年でも増えてきた事は感じられます。ダイエット等様々な理由があるのでしょう。

そういった方々に見かけるのが間違ったフォームで運動をしている事が多いということです。これでは場合により健康の促進どことか、腰や膝の痛みなど故障の原因になりかねません。腰や膝はスタビリティーの関節で身体のブレなどを抑制する関節で衝撃などの過重を受けるストレスには強くはなく許容する角度以外からのストレスにより障害が出やすいのです。出来ればどんな運動でも少しでも正しいフォームを身に付けていただきたいと思います。

 

話を戻します。ちゃぶ台返しになりますが、実はフォームは習ったからといって高齢になればなるほど出来るものではないという現実があります。理由は簡単、先ほど述べた身体のダイナミズムが失われているからです。フォームを実現するためには関節や筋肉のダイナミズムが必要とされるからです。

運動をしていない年月が長いほど必要のない筋肉だけでなく筋肉を動かすための神経も不要とされ失われることは前にも述べました。筋肉を維持するには持っている力の30%程度の運動が必要とされています。裏を返せば普段の生活を基準として必要な筋肉量が低下しまうのです。関節の可動領域も同じで徐々に狭まっていきます。加齢等で活動量が下がれば…言わずもがなです。この減少は見た目のアウターマッスルだけでなく各関節を支えるインナーマッスルやコントロールするための神経にも影響を及ぼします。運動神経が無くなるということです。これは若い人でも起こることで、運動が苦手な人は筋肉を動かす神経が十分に発達していないことも原因の一つといえます。

筋肉が動かなければ当然関節の実可動領域も小さく、連動性も悪くなる。そうするとさらに身体を動かさなくなりさらに…ここでも負のスパイラルが発生します。こうなると筋トレをしようにもフォームがとれず、筋トレで目標とする筋肉に刺激を与えられずにかえって怪我の原因にもなり本末転倒となります。

そこで必要になるのがストレッチです。

 

ストレッチは一般的な柔軟体操とはニュアンスがやや異なります。一つの筋肉を動かすと連動して他の筋肉、関節も動きますがこれはアナトミートレインの考え方です。そのため一つの関節を動かすのではなく連動する関節を適正な角度で曲げる事を学問として系統化されたものです。

実際、スポーツを続けている私でも加齢により保てなくなったフォームが改善され、パフォーマンスにも良い影響が出ました。ただし私はストレッチだけでなく競技に向けた機能改善のためのファンクショナルトレーニング等も実施しています。

自分で行うストレッチでも筋肉が刺激される事で筋肉に張りが戻ることでしょう。

ここでも年齢のために何かが出来なくなっていくことは確かです。ですが努力すれば出来るようになる可能性も十分にあります。むしろ周りは落ちていくのに自分は維持できるだけでも差が付くのです。何ももせずに何かをあきらめるのはチョットもったいないとは思いませんか?

 

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